標高差:1,392m
累積標高差:2,134m

2014年07月15日(当時65歳)


日本二百名山に戻る

北海道富良野市字上御料
登り:4時間11分(新道コースにて)
下り:5時間54分
(新道コース〜覚太郎コース〜旧道コースにて)
トータル:10時間24分
ウィキペディアから
  夕張山地の最高峰で、標高は1,726m。 山頂に二等三角点が設置されている。中生代ジュラ系空知層からなる壮年期の山形を成し、特に山頂付近では鋭鋒をなしている。 夕張岳と共に富良野芦別道立自然公園の一角をなし、富良野市山部からユーフレ沢に沿って新道、旧道コースの二本の登山道が開かれている。
空知川の支流である芦別川の源流となる山である。 日本二百名山と北海道百名山に選定されている。
Road Map :小樽から道央道を滝川ICまで行き、R38にて富良野市まで走り、太陽の里公園に入る。
Route Map:太陽の里公園を基点に新道コースから登り、下りは覚太郎コース〜旧道コースで下る。
日本二百名山』 ガスで山頂からの展望は得られず。 覚太郎コースで下山したのは滝見が出来たが悪路で失敗だった。
芦別岳
  北海道に来る時には、いつも8割は晴天だと思って来ているが、今回は一山早々にガスガスだった。 北海道の梅雨曇りには毎回鳴かされている。 この先どうなることやら。  自分の好奇心で覚太郎コース〜旧道コースに入ったのは大失敗だと思ったが、後から考えると退屈な新道コースより面白かったと思える。
初めてのササダニ
  以前から札幌の山友から散々、ササダニ(マダニ)の恐ろしさを教えて貰っていたので、今回は2種類のダニ避け剤と1種類の虫避け剤を用意して来た。 体には充分、ダニ避けスプレーを吹いて挑んだのだが、それでも噛まれた。 この後も山で出会ったハイカーからダニに噛まれてお医者さんに行った話しを度々聞かされた。 ダニは血を吸うだけではなく、ライム病の感染媒体になっているのが恐い所らしい。
今日の温泉
  オプタテシケの登山口近くにある白金温泉と決めていた。最初、綺麗なホテルに目を付けて、支配人に駐車場へ案内して貰うと入浴料は千円と言う。 慌ててお断りをして、公営温泉を探すと廃業していると言う。 そこで入口の看板に入浴料金が500円と書かれた”銀瑛荘”で汗を流した。
前日の移動
  7月13日午前0時5分に新日本海フェリーにて舞鶴港を出航、翌7月14日20時45分に小樽港着。
そのまま道央道を芦別岳の登山口に向うが、途中、砂川SAで車中泊とする。
106〕芦別岳 (1,726m)
新道コース登山口にはチェーンを巻いただけの獣避けゲートがある。
登山届けポストと ”熊出没注意”の看板あり。
5時45分にゲートを開けて登り始める。
新道コース登山口にある駐車場には平日(金曜日)なのに6名の地元の
ハイカーが登って行った。 今回は無難な新道コースを往復する予定。
登山道ははっきりしており、笹の背丈は低いので、
今の所は嫌味な所は無い。 スローペースの先行者6名を抜く。
展望の無い樹林帯の中を穏やかに登って行く。
”見晴台”からは富良野市街の展望が得られているが、曇り空の上に
霞みが酷く、絶景とは言えない展望になってしまっている。
この霞みはPM2.5であり、ロシアの大規模森林火災によるもの
らしい。 大迷惑な贈り物だ。
1時間16分にて ”見晴台”の表示がある場所に着く。
今の所、登山道両脇に迫る草もうるさくは感じない。
どこまでも穏やかな登り道が続いているが、
路面には石がゴロゴロしており歩き難い。
1時間54分にて ”鶯谷”に着くが、谷とは無縁の場所であった。
ここが ”覚太郎コース”への分岐点であり、ユーフラ小屋経由で
旧道コースに行けるのであるが、G・Bにはお勧め出来ない登山道と
書いてあった。
平面の滑り易い一枚岩が出て来たが、左端を通れば問題なし。
我が家にも沢山咲いている ”オニユリ”の花を見掛けた。
(花の写真は咲いていたその場付近での掲載としています。)
振り返るとどんよりとした曇り空で、山々の山頂付近が
ガスで覆われ見えていない。
登山道は ”屏風岩”の近くを通るが ”屏風岩”に登ることはなかった。
時にはダケカンバが美しい水平道となり、
歩きながら休憩出来る登山道もあった。
半面山”から見た富良野市街は相変わらずの
見通しの悪さであり、絵になっていない。
2時間42分にて ”半面山”(1,397m)に着く。
山頂は広々しているがピーク感がない。 東面方向に少し展望あり。
”半面山”からの下り途中から ”雲峰山”への登りコースを見る。
”半面山”から下り切った鞍部付近に ”慰霊碑”があった。
この先に小さな池塘があったが、下山時にゆっくり見ることにする。
弔う様に ”フウロウソウ”の仲間が咲いていた。
ヒマワリに似た容姿の ”ウサギギク”の群生地。
写真では判らないが、右奥に ”ウサギギク”の群生地があった。
ガスで霞んだ ”屏風岩”のトラバース路が良く判る。
いっそうのこと、”屏風岩”に登ってみたかった。
登って来た笹原道を振り返り見る。 富良野市街も見えている。
定番の ”シナノキンバイ”が鮮やかに咲き誇っていた。
そんなにうるさく無い笹原道を緩やかに登って行く。
”屏風岩”も目線の高さまで下がって来た。
徐々に高度を稼いで行く。
”タカネシオガマ”の仲間が咲いていた。
3時間32分にて ”雲峰山”(1,560m)に着くが山頂表示がなく、
相手にされていないピークの様だ。
ここから ”芦別岳”に向けて下って行く。
写真では判り辛いが、ささやかなお花畑が広がっていた。
”雲峰山”を下り、笹原道を ”芦別岳”に向けて登り返して行く。
先はガスガスで夢の無い登りであった。
群生としては咲いていなかったが ”ウコンウツギ”が
所々に咲いていた。 綺麗な花だと思う。
ガスで上部の様子が判らないが、山頂には近付いている様だ。
ここまで穏やかな登りしかなかったので岩登りが楽しい。
山頂直下なのだろうか?  岩登りが始まった。
北海道遠征一山目からこれだ!  誰も居ない山頂で自分撮りをしておく。
ガスで山頂から何の景観も得られない山に登っても何の値打ちも無い。
4時間11分にて ”芦別岳”(1,726m)に着く。
周辺がガスで何も見えなかったので、突然、
山頂に飛び出たの感じだった。
直ぐ隣りに大きな岩峰があるだが、それすらガスで見えない状態。
山頂の気温は15℃、風が強く寒いので20分休憩して下山する。
山頂は岩でゴツゴツしており、その先の大展望が
見えていないのが悔やまれる。
登って来た笹原の穏やかな道を下山して行く。
タカネシオガマにも似た ”ハクサンチドリ”。
登り時にはガスでこの展望が見えていなかったので、
これが山頂なのかはよく判っていない。
中国の黄砂ならまだ判るが、何故、ロシアのPM2.5が
北海道に来るのか?  絶景のはずがこの有様に。
山頂直下以外は全て穏やかな道であった。
なので距離としては長い。
谷間には残雪があったが、登山道で残雪を歩くことはなかった。
登り時には素通りした慰霊碑手前の小さな ”池塘”には花は何も咲いていなかった。
これから登り返す ”半面山”を見る。
歩き難い所はここ位で一貫して穏やかな下りになっていた。
覚太郎コースはG・Bではお勧め出来ないと書いてあったが、
踏み跡はしっかりと付いていた。 ユーフレ川に向って激下りを
予想していたが、尾根歩きが大半だった。
下山1時間44分にて ”鶯谷”の分岐に戻り、新道コースが退屈だったので、考えた末、覚太郎コースに入ってみることにした。
草地になると、登山道が隠されてしまう。
道標が無いので踏み跡を探しながらの歩きとなるが、踏み跡の不明瞭の
箇所が増えてくる。 登山道を見失った時には元に戻ることを心掛ける。
終始展望の無い道であったが、樹木が切れた箇所からは山頂付近を
見ることが出来た。 あの尾根筋から下って来たのだと思うと感無量になる。
今の所、まだ急下りにはなっていないが、ユーフレ川は
まだ先なので、急下りはまだ先なのだろう。
写真では雰囲気が判らないが、既に急下りが始まっている。
この先辺りから激下りが始まる。
下山2時間48分、鶯谷から1時間04分にて沢に出る。
ここはまだユーフレ沢ではなく、枝沢の様である。 ここで登山道を
見失う。 もう気分はダニ防御一色となり、体中をチェックし、
TシャツはズボンにINする。
最後は草で覆われた小さな沢を下ることになる。 沢には石がゴロゴロしているが、草で覆われて見えない。 そして事件が起こる。 右横腹がチクッとしたのだ。見てみるとササダニが噛み付いていた。 慌てて引き剥がすが簡単に取れた。 横腹にも2匹のダニが徘徊していた。
ユーフレ沢の対岸に  ”ユーフレ小屋”を見付けた時は登山道が合っていたのだと安堵する。
上流を見ても下流を見てもユーフレ側を渡る橋、渡渉箇所が無い。
登山靴を脱いで渡渉することにしたが、その水の冷たいこと、そして足の裏が痛い。
カムエクの沢も同様の水の冷たさなら俺には沢歩きが出来ないだろう。
ユーフレ小屋からしばらく歩くと旧道コースの分岐に出合った。
道標が出て来たので、ここでも一安心することが出来た。
後は旧道コースを下山するだけと思ったが・・・
ユーフレ小屋”は魔法使いのおばあさんが出てきそうな
石造りで、気持ち悪くて中まで見る気がしなかった。
高巻きから見下ろすと綺麗な三段の滝が見えた。
が、この時点ではこれが ”三段の滝”とは知らずに見ていた。
旧道コースはユーフレ沢沿いに下って行くのであるが、
その沢の綺麗さが俺には堪らなかった。 と思ったのは最初だけ・・・
登り側に設置された看板。
ビューポイントが無いのが残念ではあるが、
眼下に落差15mの ”三段の滝”が望めた。
ここはまだ高巻き途中の地点で、沢に下る道はなかった。
高巻き道終了の鉄製梯子を降りる。
流木で結構荒れている沢。 滑り易い丸太で対岸に渡る。
後で判ったことであるが、ここが一山越えそうな
大きな高巻きの始まりの地点だった。
小さな高巻きを何度か繰り返して行く。
高巻き途中。 どんどん登るので、このまま林道に出るのかと
思ったが、その後、どんどん下りユーフレ沢に戻ってしまった。
大きな高巻きの終了地点、登り時には高巻きの始まり地点となる。
かつての登山道が崩壊してあれ程の高巻き道となってしまったのだろうが、もう少し小さな高巻きにして欲しかった。
高巻き途中からはユーフレ沢が見えたので、この高巻きは可愛い
ものだ。 先程の大きな高巻きは沢から遠く離れた地点まで登った
ので高巻きと言うより山越えに近かった。
昔の林道跡の様な箇所に出たので、このまま林道を
歩くのかと思ったが、甘かった。 又、高巻きが始まる。
歩き易い林道に出て喜んだが、これが長かった。
下山5時間03分にて待望の ”林道終点”に出る。
林道歩き16分にてゲートに着いた。 このゲートは施錠されて
おらず、チェーンを巻いてあるだけなので、開けて車で入ることは
可能だった。 当然、進入禁止等は書いてあったが・・・
林道脇には ”ウバユリ”が沢山咲いていたが、
この花はまったく好きではない。
旧道コース登山口が ”太陽の里”公園であり、パークゴルフ場、
テニスコート、キャンプ場、ロッジ等の娯楽施設が整備されていた。
こんなの無用のおいらは横目で見ながら新道コースの登山口駐車場へ戻る。
”オプタテシケ”登山口近くの白金温泉”銀瑛荘”で汗を流す。
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'14年の北海道遠征
あしべつだけ
林道終点は車6台分程の駐車スペースがあるが、林道入口で
車止めされているのでここまで車で来ることが出来ない。
登山届ポストの下に ”急斜面で道が悪く滑落事故の危険性が高いため、
十分注意して通行しましょう。 ”とは書かれていたが、
入山禁止とは書かれていなかった。
三段の滝(落差15m)
2024年2月8日改定
踏み跡がはっきりしている登山道は安心して歩けるが・・・
”オプタテシケ”登山口に移動する。